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ブルー・マスク |
ルー・リードが過去と決別して新たに再生したという評価の多い作品だ。プライベートで普通に女性と結婚しまったく過去のかなり荒れた部分を普通に戻したかのような作風も多いが、基本的には過去、特にヴェルベット時代の名曲を書き続けた頃のテンションに戻り曲の内容もそれにそったところで極めてクォリティの高いものに仕上がっている。ここで聴かれるルー・リードのギターの音色はどのような破壊的な音を出そうがとても洗練された力強い音となりものすごい説得力をもって迫ってくる。歌も語りかけてくるような感じで詩を聞かせようとする意志を強く感じるものだ(内容は理解しがたい部分も多いが)。とにかく自分自身のパブリック・イメージを一新するためにでも作った作品だけに彼自身相当力をいれて作りあげたような感じだ。バックを支えるメンバーは名作ライブのライブ・イン・イタリーのメンバーが中心(ドラマーだけが違う)。特にベースのフェルナンド・サンダースのベースが程よい感じで歌い曲に表情を付け新たな力を加えている。派手な演奏はないがバンドとしての塊と絡みは最高のものといえる状況での録音だ。本当によく音がよく整理されておりルー・リードが意図する音を完全に近い形で表現しているようだ。ジャケットはトランス.0フォーマーのジャケットを元に画像加工をし色を変化させたものだ。ここにも彼の明快な意志があらわれているかのようだ。夜ひとり静かに聴きたくなるような音だが歌詞は気にしてはいけないという部分があるようなないような・・・・。
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曲目 |
1 |
MY HOUSE |
2 |
WOMEN |
3 |
UNDERNEATH THE BOTTLE |
4 |
THE GUN |
5 |
THE BLUE MASK |
6 |
AVERAGE GAY |
7 |
THE HEROINE |
8 |
WAVES OF FEAR |
9 |
THE DAY JOHN KENNEDY DIED |
10 |
HEAVENLY ARMS |
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